そんなあたしにマコ君は笑みを零した。

「それサユと打ち合わせでもした?」

マコ君の横で顔を真っ赤にするサユ。

「打ち合わせなんてするわけないでしょ!!

日和が言いそうなことをあたしも言っただけよ。」

サユが慌てる中マコ君と田中はホッとしたように笑った。

「前にサユに知られた時、正直嫌われるんじゃないかって

思ったことがあったんだよね。」

マコ君を嫌うだと!?

サユはそんなことで人を嫌いになったりする子じゃないわ。

「だけど、サユはカッコイイからさ。

惚れ惚れするほどのカッコイイ女の子だから、

マコはマコで何をしてたって関係ないって

言ってくれた時は改めてサユにゾッコンになったかな。」

さすが、サユちゃん。

「ちょっ、やめてよ!!」

照れるサユちゃんの手を握るマコ君。

「当たり前なこと言わないで。

マコ君も田中もあたしの数少ないお友達です。

サユとあたしを見くびらないで欲しいわ。」

こう見えて、大事なお友達だと思ってきました。

今も変わりなくお友達です。

サユが休んで1人だったあたしに手を差し伸べて

くれたのは優しいマコ君だった。

「そうだね、だからこそ、ああいうところには

簡単に着いて行っちゃ駄目だよ?

黒宮さんたちが居なきゃどうなってたか

分からないからね。」

「そういえば、日和ちゃん何で黒宮さんたち

と知り合いみたいな感じなんだ?」

田中の空気の読めない言葉が入って来た。

「田中には紹介が遅れたわ。

この間言っていたお友達はその黒宮さんたち

と愉快な仲間たちだ。」

その言葉に田中絶句。

「同じ学校ってこと?」

「クラスも一緒でちぃー君に至っては席が隣だ。」

田中茫然と立ち尽くす。

そして、徐に真っ青な顔をした。