Hurly-Burly3 【完】


若干、オーラが黒い。

大王降臨なさりそうなほどにだ。

「どこにもやらねぇ。」

まだ言うのか!?

そんなこと言っちゃうのか!?

「えっ、黒宮さん?」

田中茫然と立ち尽くす。

田中の目の前で手を振って見る。

瞬きすらしないでちぃー君を見る田中。

「ちぃー君が不機嫌だよっ!?

誰かケーキを大量に購入するべきだ。」

「お前、黙ってろ。」

ちぃー君、恐るべき不機嫌。

何かが起こる手前ってヤツなのか!?

これは何かの前兆ってヤツだ。

アーメン、ナーメン、ソーメン

世界滅亡が近づいているに違いない。

現実逃避の旅へタイムトラベルッ!!

「お前、こんな時に完全に内なる世界へ旅立ったか。」

伊織君の冷めた目が突き刺さる。

そして、何かがバタバタとこっちへ向かって

来る足音が聞こえた。

それはドンドン大きくなってくる。

みんなドアの方向に視線を向ける。

「日和ー!!」

やってきたのは我が愛する親友さーちゃんと

さーちゃんを追ってクタクタのマコ君。

「あ、田中!!あんた何やってるのよ。

日和のSPになるって自分から言い出しておいて

何してたのよ!!」

田中の胸ぐらを掴む激怒のマイフレンド。

そして目を見開くサユの目に映るのは

みんなのフェイス。

「サユリちゃん、落ち着いて。」

馨君、サユは今酷く荒れてます。

「こんなところに日和を連れてきたのは

一体どこのどいつ一旦死に目を見せてやるわ。」

さーちゃん、目が据わってます。

男前すぎるサユの興奮を抑えるのでマコ君と

田中も必死です。