若干、オーラが黒い。
大王降臨なさりそうなほどにだ。
「どこにもやらねぇ。」
まだ言うのか!?
そんなこと言っちゃうのか!?
「えっ、黒宮さん?」
田中茫然と立ち尽くす。
田中の目の前で手を振って見る。
瞬きすらしないでちぃー君を見る田中。
「ちぃー君が不機嫌だよっ!?
誰かケーキを大量に購入するべきだ。」
「お前、黙ってろ。」
ちぃー君、恐るべき不機嫌。
何かが起こる手前ってヤツなのか!?
これは何かの前兆ってヤツだ。
アーメン、ナーメン、ソーメン
世界滅亡が近づいているに違いない。
現実逃避の旅へタイムトラベルッ!!
「お前、こんな時に完全に内なる世界へ旅立ったか。」
伊織君の冷めた目が突き刺さる。
そして、何かがバタバタとこっちへ向かって
来る足音が聞こえた。
それはドンドン大きくなってくる。
みんなドアの方向に視線を向ける。
「日和ー!!」
やってきたのは我が愛する親友さーちゃんと
さーちゃんを追ってクタクタのマコ君。
「あ、田中!!あんた何やってるのよ。
日和のSPになるって自分から言い出しておいて
何してたのよ!!」
田中の胸ぐらを掴む激怒のマイフレンド。
そして目を見開くサユの目に映るのは
みんなのフェイス。
「サユリちゃん、落ち着いて。」
馨君、サユは今酷く荒れてます。
「こんなところに日和を連れてきたのは
一体どこのどいつ一旦死に目を見せてやるわ。」
さーちゃん、目が据わってます。
男前すぎるサユの興奮を抑えるのでマコ君と
田中も必死です。

