女の子を待たせるはずじゃないでしょうよ
君と言う男はさ。
「ごめんね、それについては謝ろうと思って・・
じゃなくてさ、駄目だよ!!変な人について
来ちゃ駄目だってマコに今朝言われただろ!?」
た、田中が怒ってる!?
「で、でもね・・・・」
「でもじゃない!!馬の被り物はどうしたの?
さっき被せたのに何で取ってるの?」
マコ君以上に早口だなおいっ。
「蒼大、日和ちゃんとどういう関係?」
ナル男は黙ってろ!!
「「友達だ!!」」
田中と見事にハモった。
「えっ・・・」
ナル男きょどる。
「そんなことはいい。とりあえず、日和ちゃん
こんな物騒なところから出よう。
後で、たこ焼き買ってあげるから一刻も早く・・」
「田中物騒な中に溶け込んでるじゃない?」
さっき、ドアに立ってる様だって何ら変じゃなかった。
「日和ちゃん、それは・・・」
「田中、あたしに隠し事してるのね。
あの男に脅されてるのか!?」
ナル男め、よくも田中を脅したな!!
報復してやるぞ!!
ズコッとこけるみんな。
「そんなことないから、日和ちゃん手をグーにしない。
とにかく、俺のことは心配しなくていいよ。
日和ちゃんのことを待たせた俺が悪いから
後でちゃんと埋め合わせするし、だからもう
二度とこんなところに来ちゃ駄目だ。」
田中に手首を引っ張られる。
「えっ、ちょっと待って田中!!」
ぎゃああ。
後ろからもう片方の手首を掴まれた。
「千切れるラウンド2」
二度も同じ手を食らうとは今日は厄日だわ。
後ろを振り返ると片手にチョコパイを手にした
ちぃー君だった。

