ひっそり佇む主要校舎とは別棟に進んでいく

みんなに結局付いて行くことになった。

「何故、馬子さんを被らなきゃならない!?」

そして、馬子さん強制的に被せられた。

ちぃー君の手によってだ。

この馬子さん意外とゴム臭いのだよ。

ゴムで出来た顔面ですからに異臭騒ぎで

慣れれば大丈夫だけどさ。

「ウケ狙いだろ。」

慶詩の髪の毛毟る!!

「人が減って来ているのはやはりここが

秘密の園への入り口だからなのか!?」

どんどん人通りが減って来ている。

ここらへんまで来るとちょっとイカツイ

生徒やカラフルデンジャラスたちが居そうだ。

「日和ちゃん、期待しない方がいいよ。

男子校ってむさ苦しいだけだから。」

馨君、行ったことあるの?

「よくここには来てたからね。」

そう言うことですか。

「馨君、男の人が好きなのか?」

「日和ちゃん、それ2度と口に出さないでくれる?」

は、はい。

コクコク頷いた。

馨君、恐るべき殺気立った。

「お前、馨怒らせるなよな。」

だって、つい口に出てしまうのだもん。

「わ、分かった。極力努力をするわ。」

馨君を怒らせたくないわ。

「ヒヨリン、気を付けてくれよ!!」

ユウヤが馨君の微笑みに怯えている。

「う、うん、あたし激しく後悔している。」

馨君に限ってそんなことはなかったんだ。

「うぎゃぁ」

だ、誰だ!?

こんなところにバナナの皮置いたのは!!

ただでさえ、視界がいつもと違って狭いのに

バナナの皮に滑って頭から地面落下するかと

思ったではないか。