あたしを出し抜こうという作戦なのね。

「・・・・・もしかして、みんなは世に言う

秘密の園に興味がおありなのですか!?」

あたしはめげないんです。

こう見えて根性だけはあります。

「えっ?」

馨君があたしの発言に驚いているわ。

出し抜こうたって無駄なのです。

「それなら、こちらに昨日お世話になった

方々にお越し頂きましょう。」

そして、秘密の園についてを詳しく聞いてみますか?

男子校の裏調査ということで面白い結果が

出そうで期待が出来るわ。

「日和ちゃん、全然興味ないからやめて。」

※内心心はやさぐれているのです。

「それじゃあ、何かやっぱりご用があるのだね?」

それなら、あたしなんかを構ってる場合じゃない。

「まぁね。」

「だったら、あたしのことはお気になさらずどうぞ

ご用の方へ行ってらして下さい。」

※やさぐれMax状態の日和です。

「日和ちゃん、怒ってる?」

「全然、怒ってませんよ。

さぁ、あたしはその辺の道端に落ちている

石ころだと思ってさっさと行くのです。」

田中が来るまでの辛抱です。

また、馬子さんの芸当を磨きに磨きをかけて

田中にも見せてあげたいわ。

「ヒヨリン置いて行けるわけないだろ。」

ユウヤ極楽の世界からご帰還ですね?

「石ころってお前すげぇ拗ねてねぇか?」

「す、拗ねてなどいない!!」

慶詩のアホポンタン。

「いや、拗ねてるねぇ~」

伊織君はフェロモン垂れ流し過ぎなのです。

「本当にほっといて頂けますか!!」

ノイローゼを起こしそうだわ。

みんなに付き合っていると何だかハート

を粉々に粉砕されそうだ。