Hurly-Burly3 【完】


連絡ぐらいくれてもいいんじゃないの!?

「横山じゃなくて?」

「マコ君はサユと一緒に回ってると思うよ。

さすがに、2人の邪魔は出来ないですよ。

だから、もう一人の友達と一緒に回っていた。」

今日はカラフルデンジャラス集団に会わなかった。

まるで、田中とデートしてるみたいだったな。

「それって、男なのか!?」

ナル君、肩を激しく揺すらないで下さい。

「男ですよね、ここの生徒ですから。」

「ヒヨリンの彼氏なの!?」

「いやいや、何故そうなる。」

ナル君を誰か落ち着かせて下さい。

「中学時代にマコ君とサユ以外に仲良く

してくれた友達です。」

あたしの友達は少ない。

貴重且つイケメン田中は名前こそパッと

しないがとても良いヤツなんだ。

「要するにおめぇの数少ねぇお友達か。」

「そういうことになりますね。」

田中は中学時代よく遊んでくれた。

「それに、あたしに彼氏なんかが出来るわけない・・・」

田中に申し訳なさすぎる。

こんなちんちくりんが彼女だと思われているなら

あたしは謝罪会見を開かねば。

「お前、残念過ぎて可哀想だな。」

ポンと慶詩に肩を叩かれた。

「だから、言ったであろう。

田中に失礼なのでそういう発言は謹んでくれたまえ。」

「そんなことないよ、日和ちゃん。」

馨君の慰めがとても惨めになります。

生まれてこの方彼氏というものが出来た

ことありませんよ。

むしろ、そんなものに興味がなかった。

「いいの、馨君。

あたしは一生独身の身でも技術は進歩している。」

「日和ちゃん、十分可愛いから自信持って。」

「でも、本当に興味がないもの。

人付き合いは初心者レベルだから。」

えっへん。

「そこ威張るところじゃねぇだろ。」

伊織君にツッコまれた!!