連絡ぐらいくれてもいいんじゃないの!?
「横山じゃなくて?」
「マコ君はサユと一緒に回ってると思うよ。
さすがに、2人の邪魔は出来ないですよ。
だから、もう一人の友達と一緒に回っていた。」
今日はカラフルデンジャラス集団に会わなかった。
まるで、田中とデートしてるみたいだったな。
「それって、男なのか!?」
ナル君、肩を激しく揺すらないで下さい。
「男ですよね、ここの生徒ですから。」
「ヒヨリンの彼氏なの!?」
「いやいや、何故そうなる。」
ナル君を誰か落ち着かせて下さい。
「中学時代にマコ君とサユ以外に仲良く
してくれた友達です。」
あたしの友達は少ない。
貴重且つイケメン田中は名前こそパッと
しないがとても良いヤツなんだ。
「要するにおめぇの数少ねぇお友達か。」
「そういうことになりますね。」
田中は中学時代よく遊んでくれた。
「それに、あたしに彼氏なんかが出来るわけない・・・」
田中に申し訳なさすぎる。
こんなちんちくりんが彼女だと思われているなら
あたしは謝罪会見を開かねば。
「お前、残念過ぎて可哀想だな。」
ポンと慶詩に肩を叩かれた。
「だから、言ったであろう。
田中に失礼なのでそういう発言は謹んでくれたまえ。」
「そんなことないよ、日和ちゃん。」
馨君の慰めがとても惨めになります。
生まれてこの方彼氏というものが出来た
ことありませんよ。
むしろ、そんなものに興味がなかった。
「いいの、馨君。
あたしは一生独身の身でも技術は進歩している。」
「日和ちゃん、十分可愛いから自信持って。」
「でも、本当に興味がないもの。
人付き合いは初心者レベルだから。」
えっへん。
「そこ威張るところじゃねぇだろ。」
伊織君にツッコまれた!!

