Hurly-Burly3 【完】


何だか、みんなに呆れられてる?

「そういえば、モヒカン君が東がどうとか

言ってたっけ?」

昨日のモヒカン君に今日は会えてないわ。

「モヒカンって誰?」

ひょぇぇぇぇ、ナル君怖っ。

「えっとですね、ちょっとガタイが良くて

昨日SPごっこをしてくれたマコ君と田中の

お友達でして・・・・」

SPのようにお供してくれたけど、肝心なところ

へタレの人たちだった。

「東と揉めそうになったってのはお前のことか?」

モヒカン話はもういいの?

まぁいいや。

「ハゲ田さんのことかしら?」

昨日のスキンヘッドハゲ田さんは東地区で有名な

男子校からの失客だと聞いたわ。

「マジでお前なのかよ!?」

「いきなりぶつかってきたのはあっちよ。

あたしは真面目に歩いてたわ。

それをケチつけてきたからちょっとイラっとしただけです。」

はぁとため息を吐く慶詩に昨日のカラフルデンジャラス

集団たちのことを思い出した。

「反省している。」

あの時、田中が前に出てくれなかったら。

熱血先生が出てきてくれなかったら。

「日和ちゃん、何もされてないよね?」

馨君がにっこりと笑った。

「大丈夫ですよ!

この通りピンピンしてます。」

「本当に本当?」

ナル君、どこも何ともないです。

「昨日の今日で何で横山が付いてねぇんだよ。」

慶詩、マコ君は今サユと文化祭を楽しんで

いるのだからそっとしてあげるのです。

「だから、友達と一緒に回っていたんだ。

飲み物を買いに行くと言って待たされていた。

多分、方向音痴だから迷ってるんだと思う・・・」

田中、もう30分は経ってるよ!?

どうしちゃったんだ!!