Hurly-Burly3 【完】




***



まさか見られているとは思わなかったわ。

とんでもないところで遭遇しちゃった。

何故、ここに居るのだよ。

「どうして、ここに居るの?」

「それは俺らのセリフだよ!」

ユウヤが困惑の表情で言う。

「えっと、遊びに?」

田中、遅いんだよ!!

あれは絶対に迷ったな。

あの方向音痴め。

自分の学校で方向音痴とか田中残念すぎる。

おかげで、とんでもない人たちと遭遇しちゃった。

馬子になりきってるところをばっちり見られた。

「どうして、サユリンと一緒じゃないの?」

ナル君が首を傾げて可愛く上目づかいで見てくる。

うっ、可愛すぎる。

「サユはマコ君とラブラブ大作戦中なの!

だから、友達と一緒に回ってたんだけどね。

どこまで、ジュースを買いに行ったんだろうか?

地球の裏側まで行ったんだろうかね。」

田中、アメリカまで行っちまったんじゃないだろうな!?

「ヒヨリン、ここが男子校だって分かってる?」

ナル君、ブラックエンジェル降臨!?

「そりゃ、昨日も来たのでばっちりですよ。」

な、何故怒ってるの?

ナル君はぷりちぃーな方が良いです。

「昨日も?」

「あ、そうなんですよ。

実は昨日他校生に絡まれてこの馬子は今日マコ君

にプレゼントされたのですよ。」

「「えっ?」」

ナル君とユウヤが明らかに反応した。

馨君と京君も顔を見合わせる。

「うん?」

何か変なこと言ってしまったかしら?

ちぃー君にも慶詩にも伊織君にもガン見。