それに普通に考えて文化祭だからって馬が
自由にしてていいものなのか!?
「あれって、ヒヨリンじゃないよね?」
ナル、お前もそう思うか?
俺はずっとそうなっじゃないかって思ってたけど、
間違ったらかなり恥ずかしいぞと思わないように
してたところだ。
「ひよこの声だった」
京は青い顔して馬子を見る。
とても目にしてはいけなかったと言わんばかりだ。
「でも、日和ちゃんがあんな格好で1人居ると
思えないよね。」
乾いた笑いを浮かべる馨。
「誰か確認してみたらいいんじゃね~の?」
伊織が行けばいいだろうが。
これで、人違いだった時と恥ずかしさは
半端ねぇよ。
「これは平等にじゃんけんだろ。」
慶詩のその言葉に全員が息を呑んだ。
ただ一人をのぞいて。
ちぃーだけが綿あめを食べながら首を傾げた。
「おいっ、ちぃー逃げるなよ。」
慶詩の言葉に意味が分からないと言うちぃーは
スタスタ1人で勝手に馬子の前に出た。
「あ、アイツ!!」
慶詩の言葉は虚しくちぃーが馬子と何か
話している。
ちぃーの登場で子どもたち馬子を守るの会が
結成された。
何故か、馬子が子どもに好かれている。
馬子明らかに顔が引き攣ってる。
これはもう確定に近かった。
子どもたちにうさぎの着ぐるみが来たよと
言うナルのナイスプレーのおかげで子ども
が散らばって行く。
早くも馬子を守る会が解散した。
そして、ちぃーが馬子の被りモノに手を伸ばす。
「ま、待ちたまえ。」
馬子ここに来てまだ渋るのか!?

