マコ君の見知らぬ姿を見たような気がした。
「田中、熱血先生にはいつお会い出来るの?」
田中がベンチで焼きそばやらを袋から
出して手渡してきた。
「そうだな、今日会えっかな?」
「田中、店番忙しいのか?」
もぐもぐ焼きそばを食べる。
温かくて美味しい。
出来たてを買ってきてくれたみたいだ。
「そうでもないけど、明日の方がどっち
かというと暇かな。」
「じゃあ、明日はレッツエンジョイしようじゃないか。」
ホットドッグを口に放り込む。
これも温かいので田中は良いヤツだと再認識した。
「後、サユとマコ君を2人にしてあげたい。
最近、準備で中々会えてなかったでしょう?
サユはあまり言わないけどきっと会いたかったはずだ。」
「そうだなっ。」
マコ君もどうやらサユに会えない時間が続き、
脱力気味だったとか田中は語っていた。
「日和ちゃん、田中と付き合ってるの?」
カラフルデンジャラス集団恐るべし!!
とんでもないこと言いやがった。
田中に失礼すぎることを言うなんて、
とても田中が可哀想だ。
「いや、とんでもない。お友達です。」
田中がイケメンなのにあたし何ぞちんちくりん
と付き合っているとは烏滸がましいにもほどがある。
「え~、めちゃくちゃ怪しい。」
疑われるようなことは何もない。
「田中、あれはスルーの方向で良いのか?」
「あ、無視でいいから。」
カラフルデンジャラス集団は田中とマコ
君たちの友達だけあって中々面白い子が
集っていた。
とくにすごいハイテンションのヤツがいた。
大縄を結んで電車ごっことか言ってコント
を見せてくれた。
巻き込まれたカラフルデンジャラス集団は
若干その場の人たちの笑いものになった。

