Hurly-Burly3 【完】


マコ君の見知らぬ姿を見たような気がした。

「田中、熱血先生にはいつお会い出来るの?」

田中がベンチで焼きそばやらを袋から

出して手渡してきた。

「そうだな、今日会えっかな?」

「田中、店番忙しいのか?」

もぐもぐ焼きそばを食べる。

温かくて美味しい。

出来たてを買ってきてくれたみたいだ。

「そうでもないけど、明日の方がどっち

かというと暇かな。」

「じゃあ、明日はレッツエンジョイしようじゃないか。」

ホットドッグを口に放り込む。

これも温かいので田中は良いヤツだと再認識した。

「後、サユとマコ君を2人にしてあげたい。

最近、準備で中々会えてなかったでしょう?

サユはあまり言わないけどきっと会いたかったはずだ。」

「そうだなっ。」

マコ君もどうやらサユに会えない時間が続き、

脱力気味だったとか田中は語っていた。

「日和ちゃん、田中と付き合ってるの?」

カラフルデンジャラス集団恐るべし!!

とんでもないこと言いやがった。

田中に失礼すぎることを言うなんて、

とても田中が可哀想だ。

「いや、とんでもない。お友達です。」

田中がイケメンなのにあたし何ぞちんちくりん

と付き合っているとは烏滸がましいにもほどがある。

「え~、めちゃくちゃ怪しい。」

疑われるようなことは何もない。

「田中、あれはスルーの方向で良いのか?」

「あ、無視でいいから。」

カラフルデンジャラス集団は田中とマコ

君たちの友達だけあって中々面白い子が

集っていた。

とくにすごいハイテンションのヤツがいた。

大縄を結んで電車ごっことか言ってコント

を見せてくれた。

巻き込まれたカラフルデンジャラス集団は

若干その場の人たちの笑いものになった。