Hurly-Burly3 【完】


出店がいっぱい並ぶ中をバタバタと駆けて

来る様は一目散で分かった。

さすが、マコ君。

やっぱり、オーラが違うね。

イケメンオーラに振り向く他校の女の子たち。

サユは歩いてる時にどうぞと男の子に貰った

ワッフルを食べていた。

さすが、美人なだけあって歩いていると

タダでいろいろ貰えた。

こうやって見ると、マコ君とサユはお似合いの

ベストカップルだと思う。

どうにかして、後で2人っきりにしてやりたい。

田中と相談してみようかな。

田中の後ろにくっついてきた数人の男子は

どうもマコ君と田中のお友達たちみたいだ。

ここは愛想よくしていた方が良さそうね。

「紗友梨、ごめん待った?」

マコ君がサユに向かって手を振る。

サユは遠慮がちにマコ君に手を振りかえす。

本当に可愛いヤツだ。

「日和ちゃん、お腹空いた?」

マコ君はたくさん買ってきてくれたみたいだ。

「ちょっと、空いてきたところですね。」

田中も両手に持ち切れないほどの食べ物を

持ってきてくれたようだ。

「日和ちゃん、これ俺と誠の悪友。」

ゾロゾロとカラフルな集団がやってきた

と思えばマコ君と田中のお友達だったとは。

「おいっ、紗友梨は俺の彼女だから

絶対に変な目で見るなよ!!」

マコ君の溺愛っぷりをたんと見れた。

サユは顔を真っ赤にしながらマコ君の

肩をバシバシ叩いている。

その様は和むようだが、叩かれている

マコ君は若干痛そうだった。

「日和ちゃんにも変なことしたらただじゃ

おかねぇからな。」

マコ君の保護者っぷりは凄まじかった。

カラフルデンジャラス集団はあたしと

サユには近寄れなかった。