たくさんどころか、群といえる数の蜘蛛は一体どこに身を潜めているのか気になっていたが 返ってきた答えに目が点になった 「知らねーもんは知らねー、だが呼べばくる。それだけ」 「そ、そうなんですか」 おっ、と思い出したような声をあげた獅蛇 そして立ち上がり、近くの引き出しを開きながら中から手紙を取り出した 「これ、そこに書いてあるとこまで届けてくれ」 差し出された手紙は大事そうなもので 「無くすなよ、大事なもんだ」 やはり大事なものだった 宵美は恐る恐る手を出し受け取った