「十六夜様ーーーっ!!」


烏丸が倉庫に入ってきて、十六夜さんの近くにあるバイクの上にとまった



倒れた奴も皆烏丸の声を聞いて復活した



からすがしゃべってる………


そんな声が聞こえたが烏丸は気づいていない



「いやーー、さすがでございますっ!刀だけでなく、弓矢の腕も全然衰えてませんな!!」



「烏丸、協力してくれてありがとう」


「いえいえいえ!私は何にもしておりませぬ。十六夜様のお手柄でございます!」


自分でそう言いながら誇らしげに胸を張ってる




「あ、あの十六夜さんて、何者ですか。"様"って呼ばれてるし……」


チームの一人がおずおずと聞いている



「ただの――」


十六夜さんが答えようとしたのに



「何を今更!このかたは百鬼夜行総大将、天堂様の奥方様であり、かつては白夜叉と呼ばれた、大妖怪中の大妖怪なのじゃー!そして私こそ、そんな十六夜様に仕えて数百年!三千世界を共にした烏丸とは、あ、私のことじゃぁぁぁ!」


烏丸、よく毎回同じ台詞が言えるよね、




百鬼夜行総大将?

奥方様?

白夜叉?



皆意味が分からないみたいだ