「…ありがとう」


「ん?」



寄りかかりながら言った十六夜に首を傾げた天堂は十六夜の顔を覗きこんだ



「待っててくれて……」



十六夜の言葉に天堂は笑ってあたり前だと答えた



あ!またいちゃいちゃしてるぞ!

本当だ、二人ともよかったです~

十六夜様、見ててよ!!




百鬼たちは踊るのを見て欲しくて十六夜に声をかけて楽器を鳴らしながら踊り始める



「…」




その騒がしい中でも二人に会話は無く、心地いい静けさが二人を包んでいた。十六夜は皆が上機嫌で騒いでいるのを楽しそうに見ていた




もう、離れない





…離れない、ずっと