海は灼熱の太陽が射し込み、波音が響き渡っていた。



ラヴとサミュエルは海の中へ、レオンはフラフラとそこらにいる女の子の元へ駆けていった。




「アシュリーは泳がないの?」

「あぁ、焼くだけでいい。それにお前を1人にしたら危ねぇだろ。てか、暑いんだから帽子被れよ!倒れたらどうすんだ」



アシュリーはアキに麦わら帽子を被せる。




「アシュリーは変わらないね。昔からいつもあたしの事、1番心配してくれるよね」

「心配性なんだよ、仕方ないだろ」



アキとアシュリーは浜辺に並んで座り、海を眺めていた。




「あなたのお兄ちゃんは優しいね。きっと可愛がってくれるよ」



アキはお腹をさすりながら呟く。


そんなアキをアシュリーは優しく見つめていた。





「ダメだぁ〜誰も捕まんないや」



ナンパがうまく行かなかったレオンは、うなだれてアキとアシュリーの元へ戻ってきた。




「レオン、お前ナンパ癖直せよ」

「いいじゃん!アシュリーこそナンパぐらいしないと一生独り身かもよ」

「俺は一生独り身で構わない」



レオンに怒鳴るアシュリーを見つめるアキ。


レオンは分が悪そうに顔を膨らました。