裸足のアキを抱き上げ、家に向かうアシュリー。




「何で裸足なんだよ、バカ。足から血が出てんじゃねぇかよ」


「靴履いてる余裕がなかったんだもん!アシュリーのせいだよ」


「はいはい、悪うございました」



いつものように言い合う2人。


お互い、それが嬉しかった。





「…帰ったら足洗うぞ」

「シミるかな?」

「あぁ、家にはシミる傷薬しかねぇしな。…覚悟しておけよ?」

「痛いのやだ!アシュリーのドS!!」

「なんでそうなるんだよ」



バタバタと腕の中で暴れるアキに微笑みながら、家に向かうアシュリー。




アシュリーの顔はどこかスッキリしたような、何かが吹っ切れたようなそんな表情だった。