「アシュリー?」

「俺から離れて歩くな。危ねぇだろ。ナンパとかされたらどうすんだよ」



アシュリーは口は悪いけど、本当は凄く優しいんだよね。


アキはそう思いながらアシュリーを見上げた。




「全く…。アキはガキみてぇだな。自分がどんだけ可愛いか気付けよ」

「子どもじゃないわ!」

「…可愛いって言ってんだ!!…くそっ!!何度も言わせんなよ」



顔を赤くするアシュリーの手を握るアキ。




「へへっ♪」

「何だよ、気味の悪い笑いしやがって」

「アシュリーの彼女になる子はきっと幸せになるね」

「さぁな。そんな奴出来るかわかんねぇし」

「出来るよ。アシュリーなら」



アシュリーは複雑な気持ちでアキの言葉を聞いていた。




2人がレストランに着くと、すでにラヴ達が店の前で待っていた。



「遅いよぉ―!!バカップル!腹減ったぁ」

「レオン、レストランでは行儀よくしろよ」



嘆くレオンにサミュエルが呟く。