家元の寵愛≪壱≫



「は、隼斗さん…」

「ん?」

「明日は本番です。今日はもう寝ないと…」

「ん~……」

「家元なんですから、体調管理は基本ですよ?」

「………」

「隼斗さん?」

「……分かった。じゃあ…」

「……はい?」



首を傾げるゆのの耳元で。



「寝る前に熱~~いキスをしような?」

「えっ!?////////」



俺は膝の上のゆのを抱きかかえ、寝室へ。


パニクるゆのをベッドの上にそっと下して。



「奥様?心の準備はいいですか?」

「えっえっちょっちょっッん!!/////」



俺は少し強引に唇を重ねた。


少し震え気味のゆのが堪らなく愛おしい。


こんなご馳走を目の前に

キスだけで我慢するんだから

少しくらいは濃厚なキスでも許してな?



俺は攻めるような熱い口づけを…。

ゆのは意識を飛ばして、深い眠りへと誘われた。


おやすみ……俺の愛姫。