家元の寵愛≪壱≫



「ゆの?」

「はい?」

「こっち向いて?」

「………」



ゆっくり顔を向けるゆのに



「安心しろ、大丈夫だ」

「は?何がですか?」

「ゆのが心臓発作で倒れたら…」

「………」



俺は不思議そうに見つめるゆのに



「こんな風に……」

「ッん?!////////」



俺はゆのの唇にキスを落とす。

それも熱い口づけを……。


そっと、唇を離して。



「俺が人工呼吸してやるから心配すんな」

「ッハァ…ハァ……ッ////もうッ!!////」


俺の首に顔を埋めて…


「呼吸が止まっちゃうじゃないですか////」


ますます赤くなるゆのが可愛くて堪らない。


「はっ、隼斗さんのは人工呼吸じゃないですよ////」

「ん?……そう?」



俺はゆのを優しく包み込んだ。