家元の寵愛≪壱≫



ゆのを膝の上に手繰り寄せた。



「俺を温めるならゆのが1番」

「ッ!!///////」



俺は耳まで真っ赤になるゆのを

ギュッと腕の中に閉じ込めた。



「ん~~いい匂いがする」

「はっ、隼斗さんだって、同じ香りのハズですよ?////」

「そう?」

「そ、そうですって」

「……ん~~……やっぱり違う」

「な、何がですか?」

「ゆのは特別に美味しい匂いがする」

「えっ?!!////////」



驚いてパニクるゆのを無視して

ギュ~~っと抱きしめると……。



「は………隼斗さん/////」

「ん?」

「わ、私、ドキドキしすぎて心臓発作で倒れますよ?////」



真っ赤な顔で瞳を潤ませ、

服の上からでも伝わる彼女の鼓動。


フッ……。

俺はそんな彼女に……。