家元の寵愛≪壱≫



「ん、気温やら会場の雰囲気とか、色々あってね…」

「……?」

「仕込みもあって、先に現地入りしてる」

「えぇ~っ?!さすが職人さんなんですねぇ」

「うん、人柄も凄く素敵な人だよ?」

「へぇ~お会い出来るの楽しみです」

「……惚れるなよ?」

「ほ、惚れませんよ////////」

「どうだか…」

「わ、私には……隼斗さんだけですよ////」

「フッ……ゆの?」

「はい?……ッん?!////」



不意打ちに唇を奪う……俺。

ゆのは顔を真っ赤にして俯いた。

ヤバい……可愛すぎ。


握る手を持ち上げ、

ゆのの手の甲にキスを落とすと、



「もうッ!!////隼斗さん、ここ路上ですよ?////」



恥かしがるゆのは、

可愛すぎて苛めたくなる。

俺って……性格悪ぃ~~。




ロンドン市街地をゆのと手を繋いで…。