家元の寵愛≪壱≫



私の様子が気になるのか、

一口食べてはチラり、一口食べてはチラり。



「もう、本当にアツアツねぇ~~」

「あぁぁッ!?」

「食べながらお互いに見つめ合うだなんて~」

「こら、母さんよしなさい」

「うるせぇーよッ!!ババァは黙って食え!!」

「//////////」

「はいはぁ~~~い」



もう……穴があったら入りたい。

恥かしすぎて食事が喉を通らない。





夕食後――――。


隼斗さんはお義父様と奥の茶室へ。

私は離れへと。



隼斗さんがいない間にシャワーを済ませ、

髪を乾かしていると、

疲れた表情で隼斗さんが現れた。



「ゆの、シャワー浴びたのか?」

「はい、お先に」

「ん、じゃあ俺も浴びて来る。はぁ~疲れたぁ…」



隼斗さんは重い足取りで浴室へと。







そして………。