家元の寵愛≪壱≫



そこには、先程ケーキを運んでくれた正木さんが立っていて、

蒼白いライトで照らされる中、パティシエパフォーマンスを始めた。


静乃さんのアナウンスによると、

飴細工で祝いの品を作ってくれているらしい。


特殊な手袋をした彼はとても優雅に練り始めた。


世界一と言われる彼のパティシエの腕。

その彼の手さばきは見る者を魅了する素晴らしい世界。


にこやかな表情だが瞳は至極真剣な眼差し。


彼のパフォーマンスに見惚れていると、

さらにその横のブースにオレンジ色のライトが当たる。


「あっ?!!」


そこにはカフェの店長が立っていて、

軽く会釈した後、珈琲を淹れ始めた。


「アルコールが苦手な方、お車の運転でアルコールをお飲み頂けない方、またご新婦のご友人の皆様には、バリスタが心を込めてお飲物をお作り致します。どうぞ、お楽しみ下さいませ」


静乃さんのマイクアナウンスが流れると、玲や皇くん達は大喜び。

オレンジジュースや烏龍茶がテーブル上に並べれてあるけど、

やっぱりこういうパフォーマンスは嬉しいよね。


店長は微笑みながらあっという間に

うさぎの顔が施されたデザインカプチーノを作り上げた。


さらに、