家元の寵愛≪壱≫



「おぉ~!!かっわいぃ~~ッ!!」

「やべぇ、可愛さハンパねぇ~!!」

「キャァー!ゆのちゃん、かっわいいー!!」


……私の幼い頃の写真が映し出された。


甚平姿の私はお父さんに抱っこされ、

夢中になってカキ氷を頬張っていたり。


幼稚園のハロウィンパーティーで仮想したドレス姿の私は

園庭に座り込み『疲れた』と言わんばかりに甘えていたり。


旅行で訪れた牧場の羊に恐る恐る草をあげていたり。


別に皆が騒ぐほどの写真ではない。

隼斗さんの写真の方が余程子供らしく、可愛いのに。



私はスクリーンに映し出される幼い頃の彼に釘付けになっていた。

だって、彼の写真を見るのは初めてだったんだもん。


結婚して1年が経つのに、そう言えば1度も見た事が無かった。

何で見たいと思わなかったんだろう?


きっと、母屋にはもっと沢山の写真があると思う。

後でお義母様にお願いして見せて頂こう!



幼い頃から徐々に最近の写真へとうつり変わり、

最後は挙式前に撮ったロケーションフォトの写真が映し出された。


全ての写真が映し出されると、

会場内の照明が落とされ、真っ暗に……。


すると、