家元の寵愛≪壱≫



円卓の席に玲と皇くんの姿があった。


玲はにこやかに微笑んで、皇くんはハニカミながら手を振っている。

玲は黒のパンツスーツ姿で、皇くんはダークグレーのスーツを着ていた。


制服とユニフォーム以外の皇くんを見たのは初めてかも。

………何だかとても新鮮。


その隣には大学の友人や高校時代の友達が数人。

どうやって連絡を取ったのかそれすらも分からないけど、

多分、隼斗さんなら何だって遣って退けてしまうだろう。



隼斗さん側の最前列の円卓には、

玲のお兄さんを始め、イケメン揃いのお兄さん方がズラリ。

類は友を呼ぶと言うけれど、

イケメンの友達は皆イケメンなの?

不意にそんな事を考えてしまった。


すると、


「ゆの」

「?!…………はい」


突然、隼斗さんに手を握られた。


優しく微笑む彼は今日も素敵。

ううん、今日は一段と凛々しく見えるし、

極上にカッコいい私の旦那様。


高砂風の席は、招待客と同じ目線で1段高く作られていない。

きっと、これも彼なりの心遣いだと思う。