家元の寵愛≪壱≫



無事に挙式を終えた私達は退場する事なく、

同じ室内の高砂風の席へと案内された。



挙式を執り行った祭壇の横には

余興ステージと思われる1段高い場所があり、

その隣に私達の席が設けられていた。


トラバーチンのバージンロードは、

入口の扉から祭壇までの通路となっていて、

その両脇に幾つもの円卓があり、

挙式参列者はその席で挙式を見守っていた事になる。


ちょっと変わったセッティングだけど、

仰々しくなくて私的には有難い。



挙式の間だけ最前列に簡易席が設けられ、

そこへ両家の親族が座っていた。



介添えスタッフがドレスのトレーンを直している間、

少しずつ落ち着きを見せ始めた私は、

段々と状況が呑み込め来たといった状態だった。


挙式会場=披露宴会場という事もあり、

私達の準備が整うのをじっと見つめられていた。



ふと視線を上げると、