「おいで」
たった一言、口にした。
――――――――――――両手を広げて
そんな俺に眩い程の笑顔を放ち、
「隼斗さんッ!!」
俺の胸に飛び込んで来た。
久しぶりに抱きしめる感触に、
言葉に言い表せない程の幸福感を感じた。
あまりにギュッと抱きつくものだから、
「誘ってんのか?」
つい、少しばかり意地悪く呟くと
「はい、只今……誘惑中です////」
「フッ」
そんな答えが返って来た。
俺の腕の中に納まる愛姫に俺は瞬殺でヤられたな。
ホントにもう、どうしてくれよう。
俺は破顔しながら、彼女の顎を持ち上げて
「挨拶がまだだぞ?」
「ふぇっ?」
焦らすように言葉を紡ぐと、
「ッ?!!////////」
ゆのは頬を紅潮させ、ゆっくりと瞳を閉じ、
そして、目一杯背伸びをした。
俺はそれを彼女からの合図と受取って、
―――――――彼女の唇にキスをした。



