ヒンヤリとした指先が頬をつたう。
「まだ治りきってないんだから、ちゃんと寝てなきゃダメだろ」
「…………逢いたかったよ」
「へ?」
「……………逢いたかった」
いつになくストレートに気持ちを表した。
だって、こうでもしなきゃ後悔する。
「どうした?熱で頭でもおかしくなったか?」
「………逢いたかったの」
「ちょっ……おいっ」
大好きな人が隣りにいる。
大好きな人に触れて貰える。
大好きな人が私を見つめている。
ただ、それだけで自然と涙が溢れて来た。
そんな私を、熱で浮かされていると思った彼は
「普段からそれくらい素直だったら、俺マジでヤバいな」
………それは、素直に喜んでいいのかな?
ふわりと抱きかかえられ、再び布団の中へ横たわった。
隼斗さんも隣りに横たわり、
壊れ物を扱うみたいに優しく抱きしめてくれる。
彼のぬくもりに浸っていると、



