お義母様が作ってくれたお粥を戴き、
久しぶりに2人だけの世界を満喫していた。
とは言え、私は風邪で寝込んでいる。
一時熱は下がったものの、
昼過ぎになったら再び上がり始めていた。
普段ならここまで甘えれないと思う。
例え、彼が旦那様だと解っていても……。
「ゆの、少しの間だけ向こうをちょっと向いててくれ」
「………はい/////」
ベッドに横たわる状態で
彼の手によって身体を清拭して貰っている。
熱のせいという事で、
こんなにも素直に彼に裸を曝け出して……。
―――――――今だけはどんな理由であっても繋ぎ止めたい
私はいつからこんなにも欲深くて
意地汚い女に成り下がったのだろう。
恋をすると周りが見えなくなるというが、
深く愛し過ぎてしまうと
周りが見えなくなるどころでは済まされない。
どんな事をしてでも
手にした倖せを失いたくないと思ってしまうのだから。
恋の魔法が解ける事があっても、
愛の魔法はきっと解ける事は無い。
………そう思いたくて、切に彼を見つめていた。
すると、



