ゆのはとても恥ずかしそうに、
1つ1つゆっくりと話してくれた。
圭介さんの妹にお洒落の仕方を教わり、
紫泉堂さんに調香を依頼した事を。
彼女の表情からしても嘘ではない事は明白。
じゃあ、あの『黒い下着』は?
俺はバラバラのパズルを嵌めあわせるように
「ちょっとゴメンな?」
「キャッ!!////////」
俺は素早い手つきで彼女の襟元に指を掛けた。
そんな俺の行動に恥ずかしがるゆの。
隅々まで知り尽くしているというのに。
俺はそんな彼女の襟元からそっと中を覗き込んで。
―――――――水色。
今日着けているのは水色だ。
けど、確かにあの日は黒い下着を。
「………ゆの」
「………はい」
「最近、下着の趣味を変えたか?」
「えっ?…………あっ!!////////」
俺の問いかけに一瞬で硬直した。
しかも、顔を紅潮させながら……。



