疑いの眼差し全開の俺に対して、
薄ら涙を浮かべ、悲しい表情のゆの。
「じゃあ、聞くけど。ホントに俺に隠し事してないって言えるか?」
「あっ、はい!!天に誓って」
「天に誓ってって……」
天なんて信じる俺じゃねぇっての。
嘲笑うように鼻で笑うと、より一層悲しい表情で。
「私だって天に『神様』がいるだなんて思ってません。ただ、天国には『お母さん』がいるから……」
ゆのはそう呟くと、大粒の涙を零した。
ッ!! そうだった。
ゆのの母親は……。
“しまった”と思っても、既に遅し。
次から次へと流れ落ちる無数の雫。
それを目にして、俺は言葉を失ってしまった。
暫くの間、彼女の背中を優しく擦り
心の整理をし始める……俺。
『浮気』じゃないなら、何だと言うんだ?
ますます納得のいかない俺は、
覚悟を決めて、事の全容を明らかにする事に。
漸く泣き止んだ彼女に、



