「ごめんなさいッ!!」
「ん?」
「今日はホントに無理なんです」
「………」
俺に盾突く事なんて無かったゆのが
『私も譲れない』と、言い出した。
「理由は?」
「り、理由ですか?」
俺の質問に彼女は口を噤んでしまった。
後ろめたい事が無ければ、言えるだろうに。
彼女の行動1つ1つが俺の不安を煽り始めた。
鋭い眼光でゆのを見据えると、
「おぉおっ、お義母様とがっ、外出予定になってます!」
ゆのはどもりながらも言い切った。
しかも、相手は母親だという。
「母さんと?」
「は、はい」
「どこに?」
「ど、どこって……く、詳しくは……」
「へぇ~」
ゆのの慌て様から察するに、
俺に何かを隠しているのは確実だな。
「じゃあ、俺が母さんを説得するから」
「へっ?」
「母さんがOKならいいんだろ?」
「えっ、あっ、えっと……」
「ん?」
犯人を断崖絶壁へ追いつめるように
俺は容赦なく、ゆのににじり寄る。
そんな俺を怯えるように見据え、



