俺が不在だったこの1週間に
俺の知らない『女性』に
変身してしまったようで
心の奥がザワザワと騒ぎ始めた。
あどけなかった彼女が
俺と暮らすようになって
少しずつ大人の女性になるのを
心の底から楽しみにしてはいたが、
こうも、急に成長されると
返って不安が募るというもの。
しかも、俺の知らないうちに……。
遣る瀬無さが込み上げて来る。
目の前の事実を抹消するかのように
俺は無言でパジャマのボタンを留めた。
これは夢だ、夢に違いない。
俺はそう思いたくて、
ゆのをギュッと抱きしめ、瞼を閉じた。
これが何かの間違いだというならば、
次に目が覚めた時には
いつものゆのでありますように……。
そんな泡のように儚い想いを抱きながら
長い長い夜を明かした。



