家元の寵愛≪壱≫



「ゆの」

「はい」

「ん」

「えっ?」


俺はソファの横に隠したプレゼントを1つ

ゆのの手元に差し出した。


「クリスマスプレゼント」

「ありがとうございます」


嬉しそうにプレゼントを手にして。


「隼斗さん、ちょっと待って下さいね」


ゆのは荷物の中から小さな包みを。


「はい、私からのクリスマスプレゼントです」

「ん、ありがとうな。開けていいか?」

「はい」


俺は包装を解き、箱の中から


「おっ!?タイピン?」

「あっ、はい。和服も多いですが、スーツを着る機会も多いじゃないですか。だから…」

「フッ、すげぇ嬉しい。ってか、これもしかして……手作り?」

「あっ……はい。分かりますか?」

「あっ、いや、見た目じゃ全く分からないけど、ゆのの事だからもしやと思って」


ゆのからプレゼントされたネクタイピン。

青みがかった焼き物のデザイン。

ん? 何の焼き物だろう?