「はい」
「すみません、藤堂ですが…」
「はい、すぐにお持ち致しますね」
「宜しくお願いします」
電話を切ると、数分でオーナーがやって来た。
「すみません、夜遅くに…」
「いえ、お気になさらず。今日は特別な日ではありませんか」
優しく微笑むオーナーから品物を受け取り
「素敵な夜を…」
「有難うございます。お休みなさい」
「お休みなさい」
オーナーは本館へと戻って行った。
俺はすぐさま、戴いた品物を冷蔵庫に入れ、
散りばめたキャンドルに火を点す。
室内が淡い灯りに包まれたのを確認して
部屋の照明を薄暗くした。
そして最後に――――、
ゆのが大好きな睡蓮の香りを漂わせて。
よし!! 準備完了。
俺は荷物の中から
ゆのへのプレゼントを取り出し
ソファの横にそっと隠した。
その時―――――



