家元の寵愛≪壱≫



コテージに戻り、


「ゆの、先に入るか?」

「あっ、いえ。隼斗さんお先に」

「けど、俺シャワー浴びて来たし」

「私も浴びて来ましたよ。ですが、隼斗さんはお仕事をして来たじゃないですか」

「……ん」


微笑むゆのに申し訳なさそうな表情を浮かべる俺だが、

本当の所は全て演技で計画通り。


「んじゃあ、悪いが先に入って来るな?」

「はい、ごゆっくり」


俺は着替えを持って浴室へ。



風呂から上がり、


「ゆの」

「はい」


ゆのは俺と入れ替わるように浴室へ。


ふぅ~。

それじゃあ、始めるとするか!

俺はゆのがお風呂に入っている隙に

ちょっとしたサプライズを準備する事に。


予め、車に積み込んでおいた荷物を下ろし

部屋に小さなキャンドルを散りばめた。


そして、内線で本館へ電話を。