「何だか、英語で話す隼斗さんって意地悪じゃなくて、可愛らしいですね」
「はぁ?」
俺は愛を囁けとは言ったが、
俺が囁くとは言ってない。
ゆのが素直に言ってくれたから嬉しくて
俺も素直に言ってやろうと思ったのに。
少し調子に乗ってるゆのを苛めたくなって来た。
そんな俺は………。
「You turn me on!」
【訳】ゆのが俺をその気にさせたんだろ!
俺は口角を上げて、ニヤリと。
ゆのは一瞬にしてハッとした様子。
目を見開き、俺を凝視。
そんなゆのの耳元で、
「You just wait!」
【訳】覚悟しろ?!
「なっ?!」
急に慌てふためくゆの。
俺は何もなかったかのように立ち上がり
自分の服に付いた雪を払い落とす。
ゆのもまた立ち上がって、雪を払いながら



