―――――――ボスッ!!
俺は勢いよく振り返り、
新雪の上にゆのを押し倒した。
覆い被さるようにゆのを見下ろし、
「俺への愛を囁いたら許してやる」
「なっ?!!////」
顔を赤く染め、硬直するゆの。
「ん?俺の事、愛してないのか?」
「ッ?!////////」
じっとゆのの瞳を捕らえ、
『身も心も放すまい』と目で訴える俺。
そんな俺に……。
「だ、抱き締めてくれたら////」
ゆのは恥ずかしいからなのか、
両手を広げて俺を求めている。
「どうしよっかなぁ?ゆのは俺が抱きしめないと“愛してる”って言えないんだ?」
挑発するように見下ろすと、
「もう!!最近、隼斗さん……凄く意地悪です」
「そうか?」
「はい……私、拗ねますよ?」
プクッと頬を膨らませ、大きな瞳で上目遣い。
フッ、マジで可愛いヤツ。
俺は仕方なく、
雪に埋もれた彼女を掬い上げるように
腰と肩を優しく抱き寄せた。
すると―――――、



