家元の寵愛≪壱≫



「俺は凄く気になって…」


ゆのの傍に歩み寄って、

少し潤んだ瞳のゆのを見つめた。


そして―――――、


「圭介さんからゆのの事を聞いた時」

「……??」

「俺は……運命だと思った」

「ッ?!////////」


一瞬にして頬を赤く染めたゆの。

そんなゆのを優しく抱き寄せ、


「俺の感に狂いはなかったな」

「////////」


無言のまま、俺の胸に顔を埋めて


「今じゃ、俺の最愛の妻だからな」


ゆのがギュッとしがみ付くのを

ゆっくり剥がすように。

ゆのの顎に指先を添え、

はにかむゆのの顔をゆっくり持ち上げた。


自然と絡み合う視線。

周りの雪を溶かすほど熱く、

お互いの瞳に吸い込まれるように。



「ゆの、一生、お前だけを見てる。だから俺の傍にいてくれ」

「ッ?!////ど、どうしたんですか?急に」


目を見開き、見上げるゆの。