「隼斗さん、もう下ろして下さい」
「ん」
「キャッ!?////」
俺は抱きかかえるみたいな状態に
愛おしい妻をふわりと下ろした。
「ちょっ…ちょっと、隼斗さん。皆さんが見てます////」
「ん、見せつけてんの」
「もう////////」
俺の肩に顔を埋めるゆの。
多分、顔は真っ赤だろうな。
こんな事で恥ずかしがるゆのが
愛おしくて堪らない。
1年前の俺なら、女の顔色を窺う事も
ご機嫌を取る事さえ無かったのに。
今じゃ、毎日…
この愛姫を喜ばせたくて
なりふり構わず行動してる俺がいる。
マジで『愛』ってすげぇな…。
「隼斗…さん?……そろそろ下ろして…貰えますか?」
「ん………んッ?!」
「キャッ!!!////なっ、何してるんです?!////」
ビクッとしたゆのは暴れ始めた。
……だって……だって…なぁ?



