ゆのは俺の言葉で一瞬に顔を赤くし、
抱きしめる俺の腕の中で
抵抗していたのをスッと止めた。
そして……
今はすっかり大人しく、
俺の胸に寄り添って……。
「ごめん、黙ってて…」
「……もう、他にはないですよね?」
「あぁ、今のところは」
「えっ?!ッん////////」
驚いて顔を上げたゆのの唇を奪って…。
胸に添えられた左手に手をそっと重ねる。
華奢なゆのの指には不釣り合いのゴツイ指輪。
俺はその指輪にそっと指先を這わせた。
そして、
啄み終えた唇を首に滑らせ、
軽く朦朧としているゆのの首筋に
―――――――チュ~ッ
「あっ!!!??」
少し強めに吸いついたキスに
鋭い痛みを感じて、
我に返ったゆのは俺をキッと睨んだ。
そんな表情も可愛すぎる。



