家元の寵愛≪壱≫



あれ以上のキスだなんて…

ムリムリムリ!!私には無理!!

呼吸が止まって死んじゃうよぅ~。


脳内で危険警報が鳴り響くと、



「その表情だと、どんなキスか想像したろ」

「へ?」

「フッ、ゆののご希望にお応えして、試すと致しますか?!」

「えっッん//////」



艶気を帯びた表情の隼斗さんは

さらに熱い口づけを仕掛けて来る。


既に脳の思考が停止してるのに、

身体の感覚もおかしく成り始め…

甘く蕩けるキスの雨は止みそうに無く。


私は彼のパジャマの胸部分を

握りしめるだけで精一杯。


生まれて初めての本格的な大人のキス?


息苦しくて辛いハズなのに…

脳がおかしく働いてるせいなのかな?


もっと……もっと…と思ってしまう。


熱を帯びた私の身体に

少しヒンヤリする隼斗さんの手。


その心地良さに……

私は包まれるように溺れて行った。