俺のために、なにかさせるのは快感。



お前は俺に尽くせばいい。



「か、買ってきたっ…」

「ご褒美だ」

「チョコっ!!どうしたの!?」

「さっき知らない女からもらった。好きじゃねぇからやるよ」

「そんなのいらないもんっ!!」



何拗ねてんだよ。



まぁ、怒らせるのもおもしろいんだけど。



「琴音」

「なんですかぁ」

「ウソだっつーの。お前のために買ったんだって」

「な、なんで?」

「よくできた犬に、ご褒美は必要だろ?食わないなら、俺が食うけど?」

「た、食べるっ…」



単純…。



根っからのMだよな。



まぁ、俺がそうさせたんだけど。



「ほら、口開けろよ」

「自分で食べるよっ…」

「聞こえねぇな」

「恥ずかしいから自分でっ…」

「オイ、誰に言ってんだ?俺が食わせてやるって言ってんのに、断るなんて、ありえねぇよな?琴音の分際で」

「い、いただきまぁす!!あ~ん!!」

「初めからそうしろよ、バカワンコ」



カワイイ…。