動けなくなってる琴音を見ながら、乱れた服を直した。



「そんなによかったですか?」

「青柳って…ドキドキするね…」

「えっ!?」

「いつもと違って優しかった…」

「ははっ…」

「別人みたいだったよ」



よかったわけね…。



まさか琴音にそんな趣味があるとは…。



困ったな、ハマったらマズい。



「仕事中に手を出すのは今回限りにします」

「なんで!?」

「青柳は青柳ですから。お嬢様のシモベです」

「それ、いいかも…。いつも優しい」

「では厳しくしましょうか」

「なんで!?」

「最近アメばかり与えすぎたようです。ムチも必要ですからね」

「いやだぁぁぁぁ!!」



とにかく琴音はなにしてもカワイイってことがわかった。



俺、最近翻弄されすぎてる…。



「さぁ、寝る時間です」

「まだ早いよ…」

「文化祭前に体調を崩されても困りますから。寝ないなら、眠くなるようにもう1回気持ちいいことしましょうか?」

「え、遠慮します…」



甘やかしすぎたので、これから少し、気を引き締めます、お嬢様。