意地悪なのに甘い…。



大好き…。



「サラッと引くようなセリフ吐いたな…」

「まぁ、ヒョウだから。キザでも受け入れられちゃうよね、たぶん」

「あのドSキャラが受け入れられてるくらいだもんな…。どうなってんだ最近の世の中は」



ふたりになんか言われてるけど、ヒョウは至って真剣だと思う。



抱きつきたいなぁ…。



「琴音にしか言わねぇし」

「はいはい、わかったよ。で、ヒョウは今日ヒマじゃねぇの?」

「何でだよ。ヒマじゃねぇよ」

「俺がよく行くハンバーガー屋、半額の日だから行かねぇかと思って」

「ハンバーガー…」



えっ!?



あのヒョウが食いついた!?



まさか好きなの…?



「マジうめぇの。キングサイズのダブルとか、神の域」

「琴音、行くか」



はいっ!?



やっぱりヒョウ、ハンバーガーが好きなんじゃ…。



って、あたしも!?



「あたしは…」

「離れたくねぇって言ったんだけど。なに?ひとりになりてぇわけ?」

「い、行かせていただきます…」



笑いを堪えてるふたりと、恥ずかしいあたし…。