比較的席が近くのあたしとジョーくん。



ヒョウは女の子に囲まれてるから近寄れないわけで。



「相変わらずだな、ヒョウ」

「りっく~ん」

「ジョー、今日ヒマなら遊び行かね?」

「僕行く~」



新キャラだよっ!!



最近ヒョウとも喋ってるこのひと。



クラスメイトで、名前はよくわからない…。



「琴音ちゃんもどう?」

「へっ!?」

「俺、理時ね。ヒョウと遊びてぇのにスルーされまくってんの」

「あっ…えっと…」

「いやいや、今のは社交辞令ってヤツだから。無断で琴音ちゃん連れ出したらヒョウに殺されそうだし」



理時…くんか…。



明るくて話しやすそう。



それに、顔もよく見るとカッコイイなぁ。



「何で理時見つめてんだよ、バカ犬」

「んがぁ!!」

「このまま落としてやろうか?」



後ろから来たヒョウが、あたしの首を腕でホールド。



ビックリしすぎて変な声出たじゃんっ!!



「み、見つめてないです…」

「お前の視界に入れんの、俺だけでいいし」



なんだか最近のヒョウくん、めちゃくちゃ甘い…。