「なんだとっ!?」







こんなやり取りを交わしている今でも、私は幸せに思える。



みーくんに出逢う最近までは、真っ暗な世界に独りだったから。







「まぁ、杏奈の部屋だしな。好きにしろ」







諦めたように溜め息をついたみーくんの腕に、しがみついてみる。



どんな反応をするか、知りたくて。







「杏奈?」







みーくんは、びっくりしたように私を見下ろした。







……こんな反応するんだ。







【みーくんが黒がいいって言うなら黒でもいいよ】