君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

ベッドの脇に置かれていたパイプ椅子に腰掛け、



私の目線をしっかり捉えて離さない藪内先生は、少し怖くて。







「急に頭が痛くなったんだよね?」



「……はい」



「救急車を呼びたくないと言っていた様だけど、どうして?」



「……」



「命の危険があるのに、なんで?」