「この前は…悪かった」 そう言って彼は視線を下げる。 わざわざ謝りに来たってこと…? 「今のあいつ見てたら…なぜか俺、変わんなきゃいけねぇって思ったんだ」 あたしは彼の話を黙って聞いた。 「…本当に悪かった。その……キスしたことも」 ──?! あたしは思わず顔を逸らした。 そうだった!!! あたしこの人にキスされたんだった…。 すっかり忘れてた…。 「言いたかったことはそれだけだ。…呼び止めて悪かった」 そう言って彼は去っていこうとした。