始まったじゃんけんぽん。
運が悪けりゃ死ぬ。

「まさか…純とやるとはね…」
「隼輝…俺死ぬよ…」
「え?」
「だから…「わかった」

ぐさっ…

「安心して?純の分まで俺が生きるよ」

ハサミを腹部に刺して
腹を蹴って引き抜く。

純の呼吸が弱くなって行く…


周りの皆は、第二部に入っていて
勝った者同士でじゃんけんぽん。

また敗者は死んで行く。

生き残ればいいんだ。
生き残れば…

俺が生き残ってやる。


『隼輝…』
『隼輝!』
『隼輝…!!!』
『隼輝…好き…』


声が聞こえた…

皆の声が…

比奈の声…

「ヒュー…ヒュー…隼…輝…」
「はっ…」

純!!

なんで…どうして俺はこんな事を…

「隼輝…救急車呼んで…」

そうすれば純が助かる…!!

俺は走って教室を出た。